プジョー コンセプト6&コンセプト8が示す未来のデザイン言語とは?
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プジョー コンセプト6&コンセプト8が示す未来のデザイン言語とは?

2026.05.02

フランスの名門・プジョーが、次世代デザインの方向性を示す2台のコンセプトカー「コンセプト6」と「コンセプト8」を公開した。自動車チャンネル「YOUCAR」がその詳細を映像で紹介しており、両モデルのスタイリングや空間設計のアプローチが注目を集めている。プジョーといえば「ライオンの爪痕」を想起させるシャープなデザインで知られるが、これら2台は同ブランドのデザイン哲学をさらに進化させた形で提案されているとみられる。量産モデルへの反映が期待される要素も多く、プジョーのファンのみならず、ヨーロッパ車全般に関心を持つドライバーにとっても見逃せない内容だ。

この動画のみどころ

2台が示すデザインの方向性

YOUCARチャンネルが紹介しているこの映像では、プジョーが「コンセプト6」と「コンセプト8」という2つのスタディモデルを通じて、ブランドの将来的なデザイン哲学を具体的な造形で提示している様子が確認できる。

コンセプト6は、流麗なファストバックラインを採用したセダンないしグランツーリスモ的なプロポーションが特徴的で、低重心かつ伸びやかなシルエットが印象的だ。フロントフェイスには、プジョーが近年の量産モデルでも採用している鋭角的なデイタイムランニングライトが受け継がれており、ブランドアイデンティティの連続性を感じさせる。

一方のコンセプト8は、より大型かつ威風堂々としたフォルムを持つモデルとして提案されている。SUVないしMPVに近いカテゴリを想起させる全高と全幅の設計で、プジョーがプレミアムセグメントへの本格参入を視野に入れていることをうかがわせる。車名に含まれる数字がプジョーの車格ヒエラルキーを示唆しているとすれば、このコンセプトはブランド史上もっとも上位に位置する提案といえる。

2台が示すデザインの方向性

電動化時代への設計思想

両コンセプトに共通して見られるのが、電動化を前提とした車体設計のアプローチだ。内燃エンジンのレイアウトに縛られないフラットなフロアや、薄型デザインが可能なライト類の処理など、EV時代ならではの造形の自由度が随所に活かされているとみられる。

動画内ではインテリアの映像も紹介されており、広大なパノラマスクリーンや水平基調のダッシュボードデザインが確認できる。プジョーが量産車でも展開している「パノラミック i-コックピット」の思想を、コンセプト段階でさらに推し進めたような設計思想が感じられ、デジタルと物理的な操作系の統合が一層深まっている印象だ。

ライバルにあたるシトロエン「オリジン」コンセプトやDS各モデルとの差別化という観点でも、プジョーはよりスポーティかつ緊張感のあるデザインを志向していることが両コンセプトから読み取れる。ステランティスグループ内における各ブランドの立ち位置を明確にするうえでも、このデザイン提案は重要な意味を持つといえるだろう。

電動化時代への設計思想

量産モデルへの波及に期待

コンセプトカーはあくまでデザインスタディであり、そのままの姿で市販化されるわけではない。しかし自動車メーカーがコンセプトモデルを発表する際には、近い将来の量産車に盛り込む予定のデザイン要素や技術的アプローチを「先出し」するケースが多く、プジョーも例外ではないとみられる。

現行の量産ラインアップを振り返ると、プジョー「E-3008」や「E-5008」といったEV SUVがすでに欧州市場で好評を博しており、ブランドの電動化路線は着実に進んでいる。コンセプト6が示すようなグランツーリスモ的な方向性が具現化されれば、かつての「607」や「508」の後継として、より上質なプレミアムセダン市場への再参入も期待できる。

また、コンセプト8の大型モデルとしての提案は、欧州プレミアムSUV市場でしのぎを削るBMW「X5」やアウディ「Q7」に対抗し得るフラッグシップSUVの登場を示唆している可能性もある。具体的なスペックや発売時期については現時点で明らかになっておらず、詳細は今後の続報を待ちたいところだ。

量産モデルへの波及に期待

Roadly編集部コメント

プジョーは近年、デザインのプレミアム化と電動化を同時に推し進めており、その集大成ともいえるのがこの2台のコンセプトモデルだと編集部は見ている。日本市場でも「E-208」や「E-2008」の導入が進み、フランス車ファンにとって選択肢が広がっている状況だけに、さらに上位クラスのモデルが量産化されれば注目度は高い。特にコンセプト6が示すクーペライクなシルエットは、セダン離れが続く市場において「買いたいと思わせる大人のセダン」の復権を感じさせる。プジョーの世界観に引かれているドライバーにはもちろん、ヨーロッパ車のデザイントレンドを把握しておきたい方にとっても、この動画は必見の内容だ。

プジョーの未来を示す「コンセプト6」と「コンセプト8」。その造形と思想の詳細は、YOUCARチャンネルの映像で実際に目で確かめてほしい。次世代プジョーへの期待がいっそう高まるはずだ。

動画情報・出典

本記事は上記動画の内容を元に、Roadly編集部が独自視点で再構成・執筆した解説記事です。動画および動画内の映像・音声・サムネイル画像の著作権は、投稿者である YOUCAR に帰属します。動画本編の視聴は上記リンクよりご確認ください。

※本記事は情報提供を目的とした解説であり、商品・サービスの購入や投資判断を推奨するものではありません。

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