2026年型ベントレー コンチネンタルGT Speed|W12廃止、ハイブリッドV8は超えられるか?
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2026年型ベントレー コンチネンタルGT Speed|W12廃止、ハイブリッドV8は超えられるか?

2026.05.06

自動車史に深く刻まれたベントレーのW12エンジンが、2026年モデルをもってコンチネンタルGT Speedのラインナップから姿を消した。後継として搭載されるのは、プラグインハイブリッドシステムを組み合わせた新世代のターボチャージドV8ユニット。排気量を削りながらも高効率化と走行性能の両立を追求した意欲作だが、長年にわたりブランドのアイデンティティを担ってきたW12の代役を務められるのか。SytnerTVチャンネルが4K映像でじっくりと検証したこの動画は、そんな疑問に真正面から向き合っている。GT Speedというフラッグシップの名に恥じない仕上がりかどうか、詳しく見ていこう。

この動画のみどころ

W12廃止の衝撃と背景

ベントレーのW12エンジンは、6.0リッター・12気筒というその圧倒的な排気量と滑らかなパワーデリバリーで、グランドツアラーの頂点に君臨してきた。コンチネンタルGTが2003年に初登場して以来、このエンジンはブランドのシンボルと言っても過言ではなかった。

しかし世界的な排ガス規制の強化とカーボンニュートラルへの潮流は、ベントレーも例外なく直撃した。親会社フォルクスワーゲングループとしての戦略上、W12を維持し続けることはもはや現実的ではなく、2026年モデルをもって生産終了という決断が下された。

この判断はメルセデス・ベンツがV12を段階的に廃止し、ロールス・ロイスがピュアEV「スペクター」を投入した流れとも軌を一にしており、超高級車ブランド全体が電動化へと大きく舵を切っていることを改めて示している。ベントレーにとってW12廃止は「終わり」ではなく、新たな時代への「始まり」と位置付けられているのだ。

W12廃止の衝撃と背景

新型ハイブリッドV8の実力

2026年型コンチネンタルGT Speedに搭載されるのは、4.0リッター・ツインターボV8にモーターアシストを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム。システム合計出力は従来のW12(635ps)を上回るスペックが想定されており、数字の上ではむしろ「進化」と言える。

SytnerTVが動画内で触れているように、実際の走行インプレッションにおいてこのパワートレインが特筆されるのはその「即応性」だ。電気モーターによるトルクの立ち上がりは低回転域から鋭く、W12が得意としていた「どこまでも続くかのようなうねるような加速感」とは質感こそ異なるが、スポーツ走行時の鋭さという点では新世代V8が優れている局面もあると見られる。

一方で、W12固有の「官能的なサウンド」と「重厚なトルク感」を惜しむ声はオーナーコミュニティの中でも根強い。ハイブリッド化によりエンジン音がある程度マスクされる点は、音にこだわるGTカーファンにとって妥協点となり得るかもしれない。それでも燃費性能の大幅向上と排出ガスの低減は、現実的なメリットとして評価に値する。

新型ハイブリッドV8の実力

デザインと室内質感の進化

外観はコンチネンタルGTの伝統的なシルエットを踏襲しつつ、よりシャープで現代的なラインへとリファインされている。フロントグリルの造形やLEDライトのシグネチャーが刷新され、旧世代との見分けがつきやすくなった印象だ。

インテリアについては、ベントレーが誇るハンドクラフトの仕上げはそのままに、デジタルコクピットの最新化が図られている。センターコンソールに統合されたタッチスクリーンや回転式ディスプレイシステム「リボルバー」の機能アップデートなど、先進性と工芸品としての質感を両立させた空間づくりはさすがの一言。

競合となるポルシェ・パナメーラ・ターボSやメルセデス・ベンツ AMG GT 63 Sといったラグジュアリーハイパフォーマンス勢と比較しても、コンチネンタルGT Speedの車内空間は「移動する一流ホテルのスイート」と称されるほどの別次元の豪華さを持つ。週末の長距離ドライブをただの移動でなく「体験」に変える力は、このクルマの最大の魅力と言えるだろう。

デザインと室内質感の進化

GTカーとしての走りの本質

コンチネンタルGT Speedの「Speed」というサフィックスは、単なる最高速を指すのではなく、このモデルがGTラインナップの中で最もスポーツ志向に振られたバリアントであることを示す。エアサスペンションのセッティング変更、48Vアクティブロールスタビライザー、そして電子制御の4WDシステムを組み合わせることで、2トンを超える巨体ながら俊敏なコーナリングを実現している。

SytnerTVの紹介によれば、実際の公道走行でもそのバランスの巧みさは際立つという。「スポーツ」モードではステアリングが引き締まり、シフトレスポンスもシャープになる一方、「コンフォート」モードに切り替えれば長距離でも疲れにくい穏やかな乗り味へと変貌する。この二面性こそがGTカーの本質であり、コンチネンタルGT Speedが30年以上にわたって頂点に立ち続けてきた理由だ。

EV化が急速に進む時代においても、内燃機関の官能性を残したPHEVという選択はコアなGTカーファンへの誠実な回答とも言えるかもしれない。

Roadly編集部コメント

W12からV8ハイブリッドへの移行は、ベントレーにとってある意味「魂の入れ替え」に近い決断だったはずだ。それでもコンチネンタルGT Speedが依然として超高級GTカーの頂点を狙える存在であることは、今回のモデルチェンジからも十分に伝わってくる。同価格帯のロールス・ロイス ゴーストやアストン マーティン DB12と比較したとき、ベントレーが持つ「スポーツとラグジュアリーの絶妙な共存」という独自性は揺るがない。週末のロングドライブで本物の贅沢を味わいたい、そんなドライビングエンスージアストにとってこそ、このクルマの真価が刺さるはずだ。SytnerTVの4K映像は細部の質感まで丁寧に映し出しており、購入検討者には必見のコンテンツと言える。

2026年型コンチネンタルGT Speedは、W12という伝説を手放しながらも新たな魅力を手に入れたGTカーの新章だ。その走りと質感の詳細は、SytnerTVの4K動画でぜひご自身の目で確かめてほしい。

動画情報

※本記事は上記の動画を参考に、編集部が独自に構成・執筆しています。

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