2026年型メルセデス・ベンツ GLS 大幅刷新、Sクラス譲りの顔と最新技術を徹底解説
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2026年型メルセデス・ベンツ GLS 大幅刷新、Sクラス譲りの顔と最新技術を徹底解説

2026.05.14

メルセデス・ベンツのフラッグシップSUVであるGLSが、2026年モデルとして大幅なアップデートを受けた。先行して刷新された最新Sクラスと共通するデザイン言語を採用しつつ、デジタルライトの性能向上、レベル2プラス相当の先進運転支援、そして3画面一体型の「スーパースクリーン」ダッシュボードまで、内外装のほぼ全域に手が入っている。アイルランドの自動車メディア「CompleteCar.ie」が詳細なウォークアラウンド動画を公開しており、実車を間近に確認できる貴重な内容となっている。

この動画のみどころ

Sクラス譲りの新フロントフェイス

2026年型GLSの最も目立つ変化は、フロントエンドの全面刷新にある。動画内では、新デザインが最新Sクラスや他の改良済みモデルと共通する方向性で統一されていることが丁寧に説明されており、メルセデスがファミリーフェイスの一本化をブランド全体で着実に進めていることがよくわかる。

デイタイムランニングライトは三芒星をモチーフにした縦積みの3ユニット構成に変更されており、横並びレイアウトを採用するGLEと視覚的に差別化されている。グリル周辺にはLEDの細いイルミネーションラインが追加され、欧州市場では法規制の関係で見送られているものの、一部市場向けにはフロントの三叉星エンブレムも点灯仕様になる予定だという。

仕上げ素材としては「ダークロム」と呼ばれる新素材が随所に採用されており、グリル下部のエアダクト枠やミラーハウジングなどに使われている。従来型の光沢クロムとは異なり、落ち着いたトーンでありながら存在感を主張する素材で、動画でも紹介されているようにボディカラーとのコントラストが秀逸だ。好みに応じて通常クロムへの変更も可能であり、仕様の幅が広い点は好印象である。

Sクラス譲りの新フロントフェイス

デジタルライトが進化、省エネと高性能を両立

メルセデスのマトリクスヘッドライト技術「デジタルライト」が、このGLS 2026年型で新世代に移行した。CompleteCar.ieの動画によれば、照射範囲が従来比40%拡大した一方で、消費電力は50%削減という、通常はトレードオフになりがちな2つの要件を同時にクリアしている点が特筆される。

BMWのレーザーライトやアウディのHDマトリクスLEDと同様、メルセデスのデジタルライトは対向車や先行車への光を自動で遮りながら、ドライバーの視界を最大化する仕組みだ。夜間の山岳ルートや高速道路でのロングドライブが多いドライバーにとって、このテクノロジーの進化は実用面でも大きな恩恵になるだろう。最新世代の技術的完成度を確認するには、動画での実演シーンが参考になる。

デジタルライトが進化、省エネと高性能を両立

4カメラ内蔵ミラーとレベル2プラス対応

2026年型GLSが自動運転対応に向けて踏み込んだ装備として、サイドミラーハウジングへの複数カメラ統合がある。動画内では、1つのミラーケース内に前方・側方・後方・下方を見る合計4基のカメラが収められていることが実車を見ながら解説されており、その密度の高さに驚かされる。

これら多眼カメラの情報を統合することで、車両周囲360度の環境認識精度が大幅に向上し、レベル2プラスに相当するADAS(先進運転支援システム)を実現するとされている。ただし対応レベルは市場の法規制によって異なるため、日本導入時の仕様については今後の公式発表を待ちたい。

ADAS競争という観点では、同クラスのBMW X7やランドローバー・レンジローバーも自動運転支援を強化しており、各メーカーがハードウェア量で差別化を図る段階に入ったといえる。メルセデスがこの分野で先手を打ち続けている姿勢は、GLSの価値をさらに底上げする要因となっている。

4カメラ内蔵ミラーとレベル2プラス対応

スーパースクリーンと刷新されたインテリア

インテリアの変化もきわめて大きい。動画が詳しく紹介している通り、新世代ダッシュボードには12.3インチのディスプレイ3枚が横一列に並ぶ「スーパースクリーン」が採用された。ドライバー正面の計器ディスプレイ、中央のインフォテインメント画面、そして助手席側のディスプレイが1枚のガラスパネルの背後に収まり、一体感のある水平ラインを構成している。

計器ディスプレイには立体視(3D)表示が追加されており、視線の角度によって奥行き感が変化する演出が盛り込まれている。必要なければ通常の2D表示に切り替えることも可能なため、機能過多になりがちなプレミアムカーの「使いづらさ」を回避している点は評価できる。

インフォテインメントシステムも刷新され、操作感をよりスマートフォンに近づけることをコンセプトに再設計されたという。レスポンスの速さと直感的なUI設計は、長時間のドライビングにおける疲労軽減に直結する部分であり、実際の使用感については続報に期待したい。

実用性も妥協なし、全席電動操作と最大3500kgのけん引力

GLSの真価のひとつは、圧倒的な積載能力と実用装備にある。動画の後半では荷室まわりの機能が丁寧に紹介されており、7人乗り状態でも実用的な荷室容量を確保しつつ、2列目・3列目をすべて電動フラットにすることで大容量のラゲッジスペースが生まれる様子が確認できる。全席の電動操作は、ボタン一発で自動的に完了する仕様だ。

エアサスペンションによる車高調整機能も健在で、重い荷物を積む際には車高を下げてロードレベルを確保できる。また電動トレーラーヒッチも標準装備し、最大けん引重量は3,500kgに達するとされており、キャンピングトレーラーや大型ボートの牽引も視野に入る実力派だ。

なお固定式のランニングボードはGLS標準装備に含まれるが、電動格納式のボードはマイバッハグレードの専用装備となる点は仕様確認時に注意したい。ルーフレールやミラーハウジングにはグロスブラック仕上げが採用され、車体全体を引き締めるナイトパッケージ仕様として動画に登場している。

Roadly編集部コメント

2026年型GLSを見ていると、メルセデスが「Sクラスの価値をSUVで体験させる」という方針をより明確に打ち出してきたと感じる。デジタルライトの省電力化とADAS強化の両立、3画面スーパースクリーンの完成度は、単なるフェイスリフトを超えた質的向上といっていい。同クラスのBMW X7やアウディQ8が強力な競合として存在するなかで、GLSが「Sクラスの兄弟」というブランドストーリーを最大限に活用している点は巧みだ。7人乗りのファミリーユースから長距離のソロドライブまで一台でこなしたいと考えているドライバーには、特に刺さる一台になるのではないだろうか。国内導入時期や価格帯については続報を待ちたいところだが、現時点でも動画の情報量は非常に充実しており、購入検討の足がかりとして十分な内容だ。

Sクラス直系の最新技術を惜しみなく投入した2026年型メルセデス・ベンツGLSは、フラッグシップSUVとしての貫禄をさらに高めた一台だ。詳細な実車解説はCompleteCar.ieの動画で余すことなく確認できるので、ぜひあわせて視聴してほしい。

動画情報・出典

本記事は上記動画の内容を元に、Roadly編集部が独自視点で再構成・執筆した解説記事です。動画および動画内の映像・音声・サムネイル画像の著作権は、投稿者である CompleteCar.ie に帰属します。動画本編の視聴は上記リンクよりご確認ください。

※本記事は情報提供を目的とした解説であり、商品・サービスの購入や投資判断を推奨するものではありません。

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