新型BMW 7シリーズ(2026年)日本発売開始|ノイエ・クラッセ技術が導くラグジュアリーの新境地
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新型BMW 7シリーズ(2026年)日本発売開始|ノイエ・クラッセ技術が導くラグジュアリーの新境地

2026.10.30

BMWが2026年10月29日、フラッグシップセダン「7シリーズ」の新型モデル(一部改良)を日本市場で発売開始した。今回のモデルチェンジはBMWグループ史上最大規模とされており、同社が新世代の中核技術として掲げる「ノイエ・クラッセ」の技術をラグジュアリークラスへ導入した一台だ。ガソリン+48Vマイルドハイブリッドの「BMW 740」系と、最大706kmの航続距離を実現した電気自動車「BMW i7」系の計5グレードが用意され、価格は1,683万円から2,330万円となる。単なるマイナーチェンジの枠を大きく超えた進化の全容を、Roadly編集部が詳しく解説する。

この記事のポイント

ノイエ・クラッセとは何か

「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」とは、BMWが次世代モデルに共通して採用する新世代アーキテクチャおよびデジタル・電動化技術の総称だ。日本では2026年7月に導入されたコンパクトSUV「BMW iX3」が第1弾として記憶に新しいが、今回の新型7シリーズはその第2弾に位置づけられる。

新型7シリーズは、ノイエ・クラッセの技術をラグジュアリークラスに導入したモデルだ。具体的には「BMW パノラミック iDrive」と呼ばれる新世代インターフェイス、そして「BMW オペレーティング・システム X」を採用しており、これまでのiDriveからUI設計の思想そのものが刷新されている点が特徴だ。

1977年のデビュー以来、各世代が時代の先端技術を体現してきた7シリーズだが、今回のモデルはその歴史のなかでも特に大きな転換点と言えるだろう。ラグジュアリーセダンのあり方を問い直す一台と言える。

新型BMW 7シリーズの新しいキドニーグリルとクリスタルヘッドライト

デザイン:削ぎ落とした美しさ

エクステリアは、ラグジュアリーセグメントに向けた新しいBMWデザイン言語を採用しつつも、セダンとしての伸びやかなシルエットとの融合が図られている。フロントフェイスは新設計のキドニーグリルに「BMW アイコニック・グロー」と呼ばれる発光加飾を組み合わせ、新設計のクリスタルヘッドライトと合わせて、ひと目でBMWとわかる顔つきに仕上げている。サイドは面を削ぎ落としたクリーンなキャラクターラインで構成され、リアは水平基調のデザインがワイドな印象を強調している。

注目したいのがカスタマイズ性の高さだ。公式発表によれば、量産車でありながら「BMW インディビジュアル 2トーン・ペイント」に対応しており、上部を高光沢、下部をマットに仕上げる「デュアル・フィニッシュ」オプションが新型から選択可能になった。セダンとしてのフォーマルな風格を保ちながら、個性を主張できる仕様へと進化している。

インテリアはノイエ・クラッセが掲げる端正なミニマルデザインを踏襲しつつ、レザー・アルカンターラ・ウッド・クリスタルガラス・メタルを自由に組み合わせられるトリム構成を採用。新設計のライトストリップやスカイラウンジ・パノラマサンルーフ、さらには前席ヘッドレストにまで組み込まれたアンビエントライトが、空間全体を包み込む上質な演出を実現している。

新型BMW 7シリーズのサイドビューと2トーン塗装

車内スクリーンが3枚時代へ

今回の新型7シリーズで最もインパクトが大きいアップデートのひとつが、車内ディスプレイ構成の大幅な刷新だ。センターディスプレイには7シリーズ初となる17.9インチのフリーカットデザインのディスプレイが奢られ、助手席向けには14.6インチの「BMW パッセンジャー・スクリーン」が新たに設置された。

パッセンジャー・スクリーンはBMW初採用の助手席専用ディスプレイで、地上波テレビはもちろん、映画・音楽・ゲームのサードパーティアプリ、さらには車内カメラを活用したオンライン会議にも対応する。ドライバーが画面を覗き込んだと車内カメラが判定した際には映像を自動停止する安全機能も備わっており、長距離移動での助手席体験を根本から変えてくれる装備と言える。

後席には「BMW シアター・スクリーン」として31.3インチの8K解像度ディスプレイを選択できる。新型では地上波視聴・ゲーム・ビデオ会議へも対応し、HDMI入力端子の位置を後席中央コンソールへ移設するなど使い勝手も向上。左右リアドアには5.5インチの「BMW タッチ・コマンド」が設けられており、手元で各種操作ができる。前後でスクリーンが3枚並ぶ構成はもはや「動くラウンジ」と呼んでも過言ではない。

新型BMW 7シリーズのセンターディスプレイと助手席のBMW パッセンジャー・スクリーン

パワートレイン全5グレードの実力

ラインアップはガソリン系2グレードとEV系3グレードで構成される。

ガソリン系の「BMW 740 Excellence」および「BMW 740 M Sport」は、3.0L直列6気筒エンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、システム最高出力294kW・最大トルク580Nmを発揮。価格は両グレードとも1,683万円となっている。

EV系は3グレード展開だ。「BMW i7 60 xDrive Excellence」および「BMW i7 60 xDrive M Sport」は113kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、システム最高出力400kW・最大トルク745Nmというスペックを持つ。WLTCモードでの一充電走行距離は706kmに達しており、国内の長距離移動においても充電の不安をほぼ払拭できる数値と言えるだろう。価格は1,852万円。

最上位の「BMW i7 M70 xDrive」はシステム最高出力500kW・最大トルク1,015Nmというハイパースペックを誇り、同じく113kWhバッテリーで686kmの航続距離を確保する。価格は2,330万円。パフォーマンスと実用性を両立したEVとして、フラッグシップの名にふさわしい内容だ。全グレードのホイールベースは3,215mmに共通しており、後席の広大な居住空間は全モデルで享受できる。

新型BMW 7シリーズ(740)のリアコンビランプとエンブレム

ハイウェイ・アシストの現在地

運転支援システムにも注目の進化がある。新型7シリーズには「ドライビング・アシスト・プラス」と「ハイウェイ・アシスト」が標準装備される。

「ハイウェイ・アシスト」は、BMWが2019年に日本で初めて国内認可を取得した「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援」の発展版だ。高速自動車国道および指定都市高速道路において時速120kmまでの範囲で、前方への注意義務を保持しながらステアリングから手を離した走行が可能になる(SAEレベル2)。自動運転ではなく、ドライバーが常時監視責任を負う点は押さえておきたい。

さらに「レーン・チェンジ・アシスト」では、システムが周囲の安全を確認したうえでドライバーへ車線変更を提案し、ドライバーがドアミラーを確認するという自然な動作をトリガーとして車線変更が実施される設計になっている。なお、ハイウェイ・アシストは2026年11月以降に利用可能となる予定で、ソフトウェアアップデートが必要になる場合がある。新車購入から3年間は無償利用が可能だが、それ以降は有償サブスクリプションへの加入が必要になる点も確認しておきたい。

ドア開閉においても「オートマチック・ドア」機能が進化し、車両への接近に連動した自動開閉や、センターディスプレイのアプリ操作による開閉が可能になった。乗降時の動作ひとつにもラグジュアリーな体験が宿っている。

走行する新型BMW 7シリーズ

グレード構成とメーカー希望小売価格

モデル パワートレイン 最高出力/最大トルク 価格(税込)
BMW 740 Excellence 3.0L直6+48Vハイブリッド 294kW/580Nm 16,830,000円
BMW 740 M Sport 16,830,000円
BMW i7 60 xDrive Excellence EV(113kWh・706km) 400kW/745Nm 18,520,000円
BMW i7 60 xDrive M Sport 18,520,000円
BMW i7 M70 xDrive EV(113kWh・686km) 500kW/1,015Nm 23,300,000円

※メーカー希望小売価格(消費税込み)。付属品、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用は含まない。全車右ハンドル。最高出力・最大トルクはシステム・トータル。航続距離はWLTCモード。

主な車両諸元

項目 740 Excellence/M Sport i7 60 xDrive i7 M70 xDrive
全長×全幅 5,395×1,950mm 5,395×1,950mm 5,395×1,950mm
全高 1,550mm 1,555mm 1,555mm
ホイールベース 3,215mm 3,215mm 3,215mm
車両重量 2,140kg 2,740kg 2,820kg
車両総重量 2,415kg 3,015kg 3,095kg
最高出力 294kW 400kW 500kW
最大トルク 580Nm 745Nm 1,015Nm
バッテリー容量 ー 113kWh 113kWh
一充電走行距離(WLTC) ー 706km 686km

※BMW公式発表(2026年10月29日)より。最高出力・最大トルクはシステム・トータル。i7 60 xDrive は Excellence/M Sport 共通。

Roadly編集部コメント

Roadly編集部として特に注目したいのはEVラインアップの実用性だ。「BMW i7 60 xDrive」の706km(WLTCモード)という航続距離は、東京から大阪までの距離を十分に上回る。ラグジュアリーセダンを選ぶ層にとって、長距離移動における「充電の不安」は最大の心理的ハードルのひとつだが、この数値はその懸念をほぼ解消する。一方で車両重量が最大2,820kgに達する点は、日本の立体駐車場やタイトな道路環境では意識しておく必要がある。価格帯は1,683万円から2,330万円と、メルセデス・ベンツ Sクラスと真っ向から競合する領域だ。この価格でノイエ・クラッセの最新デジタル体験を手に入れられる点は、テクノロジー志向のラグジュアリーカーファンには強い訴求力を持つだろう。

新型BMW 7シリーズは2026年11月より順次納車が開始される予定だ。ハイウェイ・アシストの有効化時期や今後の追加グレード展開など、引き続きBMW公式からのアナウンスに注目したい。Roadly編集部では最新情報が入り次第、随時お届けする。

情報源・出典

本記事は上記のメーカー公式プレスリリースを情報源として、Roadly編集部が事実情報を再構成・独自視点で執筆した解説記事です。プレスリリースの文章・構成・画像を複製したものではありません。詳細は上記リンクよりご確認ください。

※本記事は情報提供を目的とした解説であり、商品・サービスの購入や投資判断を推奨するものではありません。スペック・価格・発売時期等は変更される場合があります。

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