1000馬力×70kWhのPHEVスーパーSUV!ロータス エレトル X PHEV 2024年式 試乗レビュー
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1000馬力×70kWhのPHEVスーパーSUV!ロータス エレトル X PHEV 2024年式 試乗レビュー

2026.04.15

「軽量・シンプル・速い」という伝統哲学を持つロータスが、なぜ重量級の電動SUVを作るのか——そんな懐疑の目を一蹴するようなモデルが「エレトル X PHEV」だ。最高出力1000馬力、大容量70kWhバッテリーを搭載しながら、ロータスらしいドライビングプレジャーを追求したというこのクルマ。自動車メディア「Autogefühl」チャンネルが実際のステアリングを握り、その走りと質感をつぶさに検証している。本記事ではその内容をベースに、Roadly編集部の視点を交えて深掘りしていく。

この動画のみどころ

1000馬力PHEVという衝撃スペック

エレトル X PHEVの最大の話題は、やはりそのスペックシートにある。最高出力1000馬力(約735kW)という数字は、フェラーリ SF90ストラダーレや ランボルギーニ レヴエルトといったスーパーカー勢と肩を並べる領域だ。それをSUVサイズのボディで実現したという事実だけでも、十分に世界が注目する理由になる。

バッテリー容量は70kWh。通常のPHEVが20〜30kWh程度であることを踏まえると、倍以上のキャパシティを持つ点が特徴的だ。これにより、EV単独でもある程度のレンジを確保しながら、必要に応じてエンジンと組み合わせた力強い走りを発揮できる設計となっている。

Autogefühlチャンネルの試乗レポートでは、この途方もないパワーが実際の走行シーンでどのようにドライバーに伝わるかを丁寧に解説している。大柄なSUVボディでありながら、アクセルを踏み込んだ際の加速感はまさに「次元が違う」レベルと表現するに値するという。

1000馬力PHEVという衝撃スペック

ロータスDNAはSUVに宿るか

ロータスといえば、コーリン・チャップマンが掲げた「AddLightness(軽量化こそ正義)」の哲学が根底にある。エリーゼ、エキシージ、そしてエミーラに至るまで、ロータスのクルマはつねに「余計なものを削ぎ落とした走りの純度」で勝負してきた。そのブランドがSUVを作るとなれば、ファンの間に賛否両論が巻き起こるのは必然だ。

しかしエレトル Xは、単なる「電動SUV市場への参入」ではないとロータスは主張する。フロント・リアに独立した電動モーターを配置した四輪駆動システム、トルクベクタリングによるコーナリング制御、そして専用チューニングを施したアダプティブサスペンションによって、重量ハンデを克服する走りの質を実現しているという。

Autogefühlの試乗映像では、ワインディングでのハンドリングの手応えも確認できる。ポルシェ カイエン ターボ S Eハイブリッドや BMWのXM、さらにはアストン マーティン DBX707といったライバルと比較しても、ステアリングの「ダイレクト感」という点でロータスらしい個性が感じられると伝えている。

ロータスDNAはSUVに宿るか

日常使いとしてのPHEVの現実

1000馬力というスペックに目が行きがちだが、PHEVとしての実用性も重要な評価軸だ。70kWhという大容量バッテリーにより、EVモードでの航続可能距離はWLTPモードで80km前後が見込まれる。ドライバーにとっては、街乗りのほとんどをEV走行でまかなえる可能性があり、燃費の節約と環境性能を両立させられる点は現実的なメリットといえる。

一方で、車両重量は2.7トン超とも伝えられており、この重さはEVモードでの電費にも影響する。急速充電対応の出力や充電時間についても、長距離ドライブを想定するユーザーには気になるポイントだろう。

動画ではインテリアの仕上がりにも触れており、大型曲面ディスプレイや航空機インスピレーションのコックピットデザインが、ドライバーに「特別な乗り物に乗っている」という感覚を与えると評している。ロータスが中国の吉利汽車グループ傘下となって以降、インテリアの質感は大きく向上したとの声も多く、エレトル Xはその集大成ともいえる仕上がりを見せているようだ。

日常使いとしてのPHEVの現実

Roadly編集部コメント

Roadly編集部としては、このエレトル X PHEVは「ロータスというブランドの再定義」として非常に興味深い一台と映る。ポルシェ カイエンやBMW XMが切り開いたパフォーマンスSUVの市場に、英国の異端児が1000馬力という核弾頭を携えて参戦してきた構図だ。週末にサーキット近郊のワインディングを楽しみたいが、家族や荷物も運びたい——そんなリアルな需要に応え得るスペックは、カーエンスージアストには刺さるはずだ。価格帯は国内導入時に3000万円前後になることが予想されるだけに、現実的な購入候補というよりは「未来の理想形」として眺める楽しさもある。Autogefühlチャンネルの丁寧な試乗動画は、そのリアルな走りを疑似体験できる貴重なコンテンツだ。

1000馬力×PHEVという前代未聞の組み合わせで登場したロータス エレトル X。その走りの本質に迫るAutogefühlチャンネルの試乗動画は、スペックだけでは語れないこのクルマの魅力を余すところなく映し出している。ぜひ動画と合わせてチェックしてほしい。

動画情報

※本記事は上記の動画を参考に、編集部が独自に構成・執筆しています。

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