2026年6月24日、ビー・エム・ダブリュー株式会社はBMW X5のラインアップに新たな2モデルを追加すると発表した。一つはコストパフォーマンスを重視した新エントリーグレード「xDrive40d original」、もう一つはスポーティな特別仕様「xDrive40d Final Edition」だ。既存の「xDrive40d M Sport」を含め、X5は3グレード体制となる。価格帯はおよそ1298万円から1398万円と幅を持たせており、求めるキャラクターに応じて選択肢が明確に整理された格好だ。7月以降の納車を予定しており、全国のBMW正規ディーラーで注文受付が始まっている。
この記事のポイント
- 新エントリー「original」は約1298万円。必要な先進装備を確保しながら価格を抑えた現実解
- 「Final Edition」は22インチホイールやカーボントリムを標準装備するスポーティ特別仕様(約1398万円)
- 全モデルに48Vマイルドハイブリッド搭載のクリーンディーゼルを採用し、走りと効率を両立
3グレード体制の全体像と価格
BMW公式の発表によれば、今回追加された2モデルを加えたX5の価格構成は以下のとおりだ。
・xDrive40d original:12,980,000円
・xDrive40d M Sport:13,730,000円(既存)
・xDrive40d Final Edition:13,980,000円
※いずれもメーカー希望小売価格(消費税込み)。リサイクル料金は別途。
originalとFinal Editionの価格差は100万円。中核のM Sportに対しては、originalが75万円安く、Final Editionが25万円高いという刻みになっている。「高価なSUVだが、少しでもハードルを下げたい」という層にoriginalは一定の訴求力を持つ。一方、Final Editionは既存のM Sportより25万円高いだけだが、後述するように追加される装備の充実度を考えると、その価格差以上の価値があるといえる。
「original」——装備を絞って価格を実現した本命エントリー
originalは「標準装備を厳選することで魅力ある価格を実現した」とBMW公式が説明するエントリーグレードだ。装備を削ぎ落としているとはいえ、日常・長距離どちらのユースにも十分な内容が揃っている点は見逃せない。
まず注目したいのが、7名乗車を可能にする格納式3列目シートを標準装備している点。ファミリー用途にも対応できるのはoriginalも同様だ。安全装備面では「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を搭載し、高速道路渋滞時のハンズオフアシスト機能も利用できる。エアサスペンション、インテグレイテッドアクティブステアリング、サラウンドビューシステム、デジタルキープラスなども含まれており、上級グレードと比べても実用面での不足感は少ない。
ボディカラーはアルピンホワイトとブラックサファイア(メタリック)の2色に限られる点がわかりやすいトレードオフと言えるだろう。シンプルな選択肢に割り切ることで価格を抑えた、合理的なアプローチだ。

「Final Edition」——X5の「最後の一手」を詰め込んだ特別仕様
一方のFinal Editionは、既存のM SportをベースにMスポーツパッケージ・プロ、22インチホイール、レッドハイグロスキャリパーを追加したスポーティな特別仕様だ。「X5のスポーティさとスタイリッシュなデザインをさらに強調した」とBMW公式は説明している。
外観では、22インチの「マルチスポーク・スタイリング745Iバイカラー(オービット・グレー)」が存在感を放ち、レッドキャリパーが足元のアクセントとなる。内装にはMカーボンファイバートリムとMアルカンターラアンソラジットルーフライニングを採用し、質感を一段引き上げている。パノラマガラスサンルーフ(チルト&スライド)も標準装備となっており、開放感も申し分ない。
ボディカラーはMカーボンブラック・ミネラルホワイト・マンハッタン・スカイスクレイパーグレーの4色(すべてメタリック)から選択可能。いずれも個性の強いカラーが揃っており、所有する喜びを重視するドライバーに刺さる設定だ。Mスポーツエギゾーストシステムも標準装備されており、走行サウンドも楽しめる。

全モデル共通の心臓部——48Vマイルドハイブリッドxディーゼル
originalもFinal Editionも、パワートレインは既存のM Sportと同じクリーンディーゼルエンジン+BMW 48Vインテグレイテッドハイブリッドの組み合わせとなる。右ハンドル仕様で全車「xDrive40d」の型式を冠する。
48Vシステムの仕組みを簡単に整理しておこう。48Vリチウムイオンバッテリーとトランスミッション内蔵の電気モーターを組み合わせ、発進・加速時にディーゼルエンジンをアシストする。また、減速時に回生した電力をバッテリーへ蓄電し、その電力を再び走行支援に活用する仕組みだ。モーターがスターターを兼ねるため、エンジン再始動時の振動が抑えられ、ディーゼル特有の「ドコドコ感」が大幅に低減されているのも特徴の一つ。ロングドライブでの静粛性と燃費を両立させる上で有効なシステムといえる。
なお、BMW X5は1999年に「スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)」という独自カテゴリの先駆けとして誕生。現行の第4世代は2019年登場で、2023年に内外装の一部改良を受けたモデルが現在の主軸となっている。
グレード構成とメーカー希望小売価格
新グレード2種を加えたBMW X5(xDrive40d)の価格ラインアップを整理した。全車クリーン・ディーゼル+48Vマイルドハイブリッド・右ハンドル仕様で、2026年6月24日発売・納車は7月以降。
| グレード | 位置づけ | 価格(税込) |
|---|---|---|
| xDrive40d original | 新エントリー(装備厳選) | 12,980,000円 |
| xDrive40d M Sport | 中核グレード(既存) | 13,730,000円 |
| xDrive40d Final Edition | 新・特別仕様(Mスポーツ系を強化) | 13,980,000円 |
※メーカー希望小売価格(消費税込み)。車両本体価格で、付属品・税金(消費税除く)・保険料・登録諸費用・リサイクル料金は別途。参考価格(各正規ディーラーが独自に設定)。
Roadly編集部コメント
Roadly編集部としてはoriginalの登場をとくに注目している。X5クラスで1300万円を切る価格は、プレミアムSUV市場において明確なメッセージを放つ。ファミリー用途を視野に入れつつも「乗るクルマにこだわりたい」と感じている層には、ハンズオフアシストやエアサスまで含むoriginalの装備バランスは相当に魅力的に映るはずだ。一方のFinal Editionは、22インチホイール・カーボントリム・パノラマサンルーフを一括でまとめたパッケージとして見れば、オプション個別選択より費用対効果が高い可能性がある。ポルシェ・カイエンやランドローバー・ディフェンダーといったライバルを検討中のドライバーにとっても、改めてX5を比較リストに加える理由になりそうだ。
BMW X5の新グレード2種は2026年6月24日より注文受付中、納車は7月以降の予定だ。「価格を抑えながら本格的なプレミアムSUVを手に入れたい」か「装備を全部盛りにして所有感を満たしたい」か、どちらの方向性にも応える選択肢が揃ったといえる。詳細は最寄りのBMW正規ディーラーまで確認を。
情報源・出典
- 情報源:BMW 公式(日本)
- プレスリリースタイトル:BMW X5に新グレード「original」「Final Edition」を追加(2026年6月24日)
- プレスリリースURL:https://www.press.bmwgroup.com/japan
本記事は上記のメーカー公式プレスリリースを情報源として、Roadly編集部が事実情報を再構成・独自視点で執筆した解説記事です。プレスリリースの文章・構成・画像を複製したものではありません。詳細は上記リンクよりご確認ください。
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