レクサスは2026年10月1日、フラッグシップSUV「LX」を一部改良し、ラインアップにF SPORTを追加設定して発売した。足回りを専用にチューニングしたF SPORTはLX600で1,700万円、LX700hで1,800万円。あわせて全仕様でEPS(電動パワーステアリング)のチューニングとサスペンション特性が見直され、「世界中のどんな道でも楽に・上質に」を掲げるLXの走りが一段と磨かれた。
この記事のポイント
- F SPORTをLX600・LX700h双方に追加設定。価格はLX600で1,700万円、LX700hで1,800万円
- 全仕様でEPSのチューニングを最適化し、サスペンション特性も見直して操縦安定性と乗り心地を向上
- OVERTRAIL+はタイヤサイズを拡大して悪路走破性を向上、LX600標準仕様には20インチアルミホイールを新規設定
一部改良の全体像と狙い
今回のLXの一部改良は、レクサスが全モデルで継続的に取り組んでいる基本性能の向上、いわゆる「Lexus Driving Signature」の深化が根底にある。グレードを追加するだけでなく、標準仕様、EXECUTIVE、OVERTRAIL+、F SPORTそれぞれの走りの個性を際立たせ、フラッグシップにふさわしい走りの質を追求したとしている。
具体的には、全仕様に共通してEPS(電動パワーステアリング)のチューニングを最適化し、ドライバーの意図に忠実な操舵感を追求。さらにサスペンション特性の最適化を緻密に施し、操縦安定性と上質な乗り心地を一段と高めた。パワートレーンを問わない一貫した走りの質感を目指した点がポイントで、V6ツインターボのLX600でもハイブリッドのLX700hでも方向性は共通だ。
発売日は2026年10月1日。全国のレクサス店を通じて販売される。

F SPORT専用の足回り
新たに設定されたF SPORTで目を引くのは、足回りに投入された専用パーツだ。より爽快で力強い走りやスポーティな世界観を求めるユーザーのニーズに応えるため、専用にチューニングされた前後パフォーマンスダンパー(ヤマハ発動機の登録商標)、トルセンLSD(ジェイテクトの登録商標)、リヤスタビライザーを標準装備する。
さらにEPSとAVS(Adaptive Variable Suspension system)にもF SPORT専用のチューニングが施され、優れたレスポンスと高い操縦安定性を実現したという。LXのような大柄なフラッグシップSUVで、ダンパーからLSD、スタビライザー、電動パワステ、電子制御サスまでを一括で専用に仕立て直してきたのがF SPORTの中身だ。


F SPORTのエクステリア
外観は、フロントまわりにメッキモールとブラック塗装のメッシュパターンラジエーターグリルを採用し、精悍な印象を際立たせた。あわせてフロントエンドを低く構成することで、低重心かつスポーティな造形に仕上げている。リヤはディフューザー形状にブラック塗装を施したバンパーを採用し、リヤバンパーロアにはフロントのグリルと共通の専用メッシュパターンをあしらって、前後のデザインに連続性を持たせた。
足元には22インチ鍛造アルミホイール(スーパーグロスブラックメタリック塗装)を標準装備し、タイヤサイズは265/50R22。LEXUSロゴをあしらったレッドブレーキキャリパーも設定されるが、こちらはオプション設定である点は押さえておきたい。

このほかF SPORT専用として、スピンドルグリル(メッシュタイプ、漆黒メッキモール)、サイドグリル(メッシュタイプ)、フロントロアバンパーモール(サテンメッキ)、リヤロアグリル(メッシュタイプ)、リヤロアバンパーモール(サテンメッキ)、フロントフェンダーのF SPORTエンブレム、専用ピントルフックカバーが設定される。

F SPORTのインテリアとカラー
インテリアでは、フロントシートのサイドサポート部のパッド裏面にフェルトを配置・補強することで、コーナリング時などにおける横方向のGに対するホールド性を高めた。F SPORTブラックロゴスカッフプレート、アルミ製スポーツペダル&フットレストを設定し、シフトノブとステアリングホイールにはディンプルレザーを採用。握った際のホールド感を向上させるとともにスポーティさを表現している。
12.3インチフルグラフィックメーターには、専用デザインを含む計3種類の表示レイアウトを設定。好みや走行シーンに応じて表示を選べる。
エクステリアカラーは、硬質なライトグレーにメタリックをほのかに含ませたF SPORT設定色「ニュートリノグレー」をはじめ計6色。インテリアカラーはF SPORT設定色「フレアレッド」をはじめ計3色を用意する。オーナメントパネルには日本刀の刃紋を表現したアルミニウム製の「刃取(はとり)」を設定し、砥石を回しながら研磨を繰り返すことで生まれる微妙な揺らぎの表情と立体感で、F SPORTの走りの切れ味を室内に落とし込んでいる。

OVERTRAIL+と標準仕様のアップデート
F SPORT以外の仕様にも手が入っている。OVERTRAIL+はタイヤサイズを265/65R18から265/70R18へと拡大。タイヤ外径の拡大にあわせて最低地上高を高めることで、岩石路をはじめとする厳しい悪路での走破性を向上させた。タイヤ側面にはブロックパターンを施して力強いスタイリングを表現しつつ、タイヤ構造とトレッドパターンの最適化によってオンロードでの静粛性も両立しているという。
LX600標準仕様には、シャープでタイトなV字の切削ツインスポークとダーククリア塗装により精悍さを際立たせた20インチアルミホイールを新規設定。エクステリアカラーには「ホワイトノーヴァガラスフレーク」が新規設定され、全仕様で選択可能になった。

グレード構成とメーカー希望小売価格
| モデル | グレード | 乗車定員 | 価格(10%消費税込み) |
|---|---|---|---|
| LX600 3.5L V6ツインターボ |
標準仕様 | 5/7名 | 15,600,000円 |
| EXECUTIVE | 4名 | 21,100,000円 | |
| OVERTRAIL+ | 5/7名 | 16,000,000円 | |
| F SPORT | 5/7名 | 17,000,000円 | |
| LX700h 3.5L V6ツインターボ+ハイブリッド |
標準仕様 | 5/7名 | 17,000,000円 |
| EXECUTIVE | 4名 | 22,100,000円 | |
| OVERTRAIL+ | 5/7名 | 17,000,000円 | |
| F SPORT | 5/7名 | 18,000,000円 |
価格はメーカー希望小売価格(10%消費税込み)。2026年10月1日発表時点の情報です。
主要諸元(発表時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エンジン | V35A-FTS型 3.5L V型6気筒インタークーラー付きツインターボ(LX700hはハイブリッド) |
| トランスミッション | Direct Shift 10-AT(全車) |
| 駆動方式 | AWD(全車) |
| 乗車定員 | 5名/7名(EXECUTIVEは4名) |
| F SPORTのタイヤ・ホイール | 265/50R22/22インチ鍛造アルミホイール(スーパーグロスブラックメタリック塗装)を標準装備 |
| OVERTRAIL+のタイヤ | 265/70R18(従来は265/65R18) |
| 発売日 | 2026年10月1日(全国のレクサス店) |
レクサス公式プレスリリースに記載のある項目のみを掲載しています。車両重量や燃費など、リリースに記載のない諸元は含みません。

Roadly編集部コメント
今回の一部改良でRoadly編集部が注目したのは、F SPORTというグレードを足したことよりも、全仕様のEPSとサスペンションに手が入っている点だ。派手な話題にはなりにくいけれど、フラッグシップが地道に乗り味を磨き続けているという事実のほうが、長く所有するオーナーには効いてくる。
F SPORTは、パフォーマンスダンパー、トルセンLSD、リヤスタビライザーを専用チューニングで標準装備という、見た目だけで終わらない中身になった。一方で、写真で目を引くレッドブレーキキャリパーはオプション設定なので、見積もりの段階で確認しておきたいところ。オフロード寄りの使い方なら、OVERTRAIL+のタイヤ外径拡大と最低地上高アップのほうが実利は大きい。
F SPORTの追加で、LXのラインアップは標準仕様、EXECUTIVE、OVERTRAIL+、F SPORTの4本立てになった。2026年10月1日より全国のレクサス店で販売中。実際の乗り味については続報を待ちたい。
情報源・出典
- 情報源:Lexus 公式(日本)
- プレスリリースタイトル:LEXUS、「LX」を一部改良するとともに、F SPORTを追加設定
- プレスリリースURL:https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/44840614.html
本記事は上記のメーカー公式プレスリリースを情報源として、Roadly編集部が事実情報を再構成・独自視点で執筆した解説記事です。プレスリリースの文章・構成・画像を複製したものではありません。詳細は上記リンクよりご確認ください。
※本記事は情報提供を目的とした解説であり、商品・サービスの購入や投資判断を推奨するものではありません。スペック・価格・発売時期等は変更される場合があります。