マセラティ グレカーレ/グラントゥーリズモ/グランカブリオ 改良型を国内発表|フロントを刷新、トロフェオは40ps向上
カーレビュー

マセラティ グレカーレ/グラントゥーリズモ/グランカブリオ 改良型を国内発表|フロントを刷新、トロフェオは40ps向上

2026.10.21

マセラティ ジャパンは2026年10月20日、グレカーレ、グラントゥーリズモ、グランカブリオの3モデルについて、改良を受けた新しいモデルを国内向けに発表した。いずれも2026年6月に世界初公開されたもので、3モデルともフロントデザインを刷新し、ステアリングホイールなど内装の操作系にも手を入れている。グラントゥーリズモとグランカブリオのトロフェオは従来モデルから40psの出力向上を果たし、グレカーレには390ps仕様のV6を積む「モデナ V6」が加わった。車両本体価格は1,065万円から2,870万円で、デリバリー開始は2027年1月以降の予定だ。

この記事のポイント

3モデルに共通する変更点

今回の3モデルに共通するテーマは、フロントまわりの刷新だ。マセラティによれば、MCXtremaからGT2・GT2 ストラダーレ、MCプーラへと受け継がれてきた水平基調のシャープなフロントデザインを、SUV、クーペ、カブリオレの3モデルに展開している。グラントゥーリズモとグランカブリオでは、リアライトもクリアレンズになった。

室内では、ドライバーが触れる部分を中心に変更を受けた。3モデルとも新デザインのステアリングホイールと刷新された「デジタルスマートウォッチ」を採用。グレカーレとグラントゥーリズモでは、金属製のシフトセレクターも視線を落とさずに操作できる形状に改められている。

3モデルともイタリアで開発・生産される。2026年はトライデントロゴの誕生と、マセラティ初のレース優勝から100周年にあたる年でもある。

マセラティの新デザインのステアリングホイールと、ダッシュボード上のデジタルスマートウォッチ

グレカーレ:390psの「モデナ V6」を追加して4グレードに

グレカーレでいちばん大きな変更は、パワートレインの選択肢が増えたことだ。新たに設定された390ps仕様のV6ネットゥーノエンジンを積む「モデナ V6」は、より低い回転域から最大トルクを発揮するのが特徴で、最大トルクは500Nm(2,000〜4,000rpm)。0-100km/h加速は4.9秒、最高速度は260km/hとされる。

国内向けのラインアップは4グレード。直列4気筒 1,995ccの「グレカーレ」(300ps、1,065万円)と「グレカーレ モデナ」(330ps、1,201万円)、V6 2,992ccの「グレカーレ モデナ V6」(390ps、1,460万円)と「グレカーレ トロフェオ V6」(530ps、1,710万円)という構成だ。モデナ V6とトロフェオ V6のリアゲートには、ネットゥーノエンジン搭載車であることを示す「V6」バッジが付く。

エクステリアはフロントバンパーとグリルを刷新し、新形状のサイドエアカーテンスリットを採用した。インテリアには八角形をモチーフにした新デザインのステアリングホイールが入り、ウッド、カーボンファイバー、レザーやアルカンターラといった素材で仕立てられる。エアサスペンションはモデナとモデナ V6にオプション、トロフェオ V6に標準装備だ。

フロントバンパーとグリルを刷新したマセラティ グレカーレ(シルバー)のフロントスリークォーター

グラントゥーリズモ:トロフェオは40ps向上の590ps

4つのフルサイズシートを備えるクーペ、グラントゥーリズモは、刷新されたフロントデザインとクリアレンズ化されたリアライトで外観を改めた。エンジンはF1由来のプレチャンバー燃焼技術を採用するV6ネットゥーノ(2,992cc)で、490ps仕様の「グラントゥーリズモ」(2,232万円)と590ps仕様の「グラントゥーリズモ トロフェオ」(2,702万円)の2グレードを設定する。

トロフェオは、新形状のフロントフェイスでエアフローを改善したことにより、従来モデルから40psの出力向上を実現した。最大トルクは650Nm、0-100km/h加速は3.5秒、最高速度は320km/h以上。エンジンとトランスミッションの制御も見直してスロットル操作への応答性を高めたほか、トロフェオにはセンターサイレンサーを省いたスポーツエキゾーストシステムを標準装備する。

全輪駆動システムと、車高と減衰力を調整できるエアサスペンションを備える。490psモデルには新たに「カントリーモード」が設定され、時速120km/hまで車高を20mm上げた状態を保てる。段差や起伏のある路面を想定した機能だ。

夕景の中のマセラティ グラントゥーリズモ(グリーン)。水平基調の新しいフロントデザイン

グランカブリオ:4人乗りオープンにも同じ改良

グランカブリオは、グラントゥーリズモの走りとデザインをオープントップで楽しめるフル4シーターのカブリオレだ。新しいフロントデザインとクリアテール化されたリアライト、新デザインのステアリングホイールとデジタルスマートウォッチを採用した。

エンジンはグラントゥーリズモと同じくV6ネットゥーノで、490psの「グランカブリオ」(2,400万円)と590psの「グランカブリオ トロフェオ」(2,870万円)の2グレード。トロフェオは新形状のフロントフェイスによるエアフロー改善で従来モデルから40ps向上し、0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は316km/h以上となる。センターサイレンサーを省いたスポーツエキゾーストシステムは、グラントゥーリズモと同様にトロフェオだけの標準装備だ。

ソフトトップは極厚手のファブリック製で、断熱性と遮音性を確保している。エアスカーフはグランカブリオにオプション、グランカブリオ トロフェオに標準装備。カスタマイズプログラム「フォーリセリエ」では、ビスポーク仕様としてソフトトップのデザインカスタマイズにも対応する。

海辺に停めたマセラティ グランカブリオ(グリーン)。ソフトトップを開けた状態

価格とデリバリー時期

3モデル8グレードの車両本体価格は、グレカーレが1,065万円から1,710万円、グラントゥーリズモが2,232万円と2,702万円、グランカブリオが2,400万円と2,870万円。同じ出力の仕様どうしで比べると、グランカブリオはグラントゥーリズモより168万円高い設定だ。各グレードの諸元は下の表にまとめた。

デリバリー開始は2027年1月以降を予定している。発表では受注開始日についての記載はなく、オーダーや詳細の問い合わせ先として、マセラティ正規ディーラー、maserati.com、カスタマーコールセンターが案内されている。

マセラティ 3モデルのグレードと価格

モデル グレード エンジン 最高出力 最大トルク 0-100km/h加速 車両本体価格
グレカーレ グレカーレ 直列4気筒 1,995cc 221kW(300ps) 450Nm 5.6秒 10,650,000円
グレカーレ モデナ 直列4気筒 1,995cc 243kW(330ps) 450Nm 5.3秒 12,010,000円
グレカーレ モデナ V6 V6 2,992cc 287kW(390ps) 500Nm 4.9秒 14,600,000円
グレカーレ トロフェオ V6 V6 2,992cc 390kW(530ps) 620Nm 3.8秒 17,100,000円
グラントゥーリズモ グラントゥーリズモ V6 2,992cc 361kW(490ps) 600Nm 3.9秒 22,320,000円
グラントゥーリズモ トロフェオ V6 2,992cc 434kW(590ps) 650Nm 3.5秒 27,020,000円
グランカブリオ グランカブリオ V6 2,992cc 361kW(490ps) 600Nm 4.0秒 24,000,000円
グランカブリオ トロフェオ V6 2,992cc 434kW(590ps) 650Nm 3.6秒 28,700,000円

※マセラティ ジャパン発表(2026年10月20日、PR TIMES配信)の諸元表より。価格は同発表に記載の車両本体価格。全車8速AT。0-100km/h加速は欧州仕様車による自社測定値。デリバリー開始は2027年1月以降の予定。

Roadly編集部コメント

今回の改良は、顔つきの刷新と操作系の手直しを3モデルまとめて行ったものだ。なかでも選び方に影響しそうなのはグレカーレのモデナ V6で、330psのグレカーレ モデナと530psのトロフェオ V6の間に、390psのV6という選択肢が入った。グラントゥーリズモとグランカブリオでは、トロフェオの40ps向上が目に付く一方、490psモデルに加わったカントリーモードのように、日本の道で使う場面を想像しやすい変更もある。デリバリーは2027年1月以降なので、検討するなら販売店で受注の時期と仕様を確認しておきたい。

改良版のグレカーレ、グラントゥーリズモ、グランカブリオは、2027年1月以降にデリバリーが始まる予定だ。受注開始の時期や、オプション設定などの詳細の案内に注目したい。

情報源・出典

本記事は上記のメーカー公式プレスリリースを情報源として、Roadly編集部が事実情報を再構成・独自視点で執筆した解説記事です。プレスリリースの文章・構成・画像を複製したものではありません。詳細は上記リンクよりご確認ください。

※本記事は情報提供を目的とした解説であり、商品・サービスの購入や投資判断を推奨するものではありません。スペック・価格・発売時期等は変更される場合があります。

TAGS
Drive Route Media
Weekend, where to drive?
ルートを探す