目的地はいらない。夜、ただ走るということ
コラム

目的地はいらない。夜、ただ走るということ

2026.04.01

気づいたら、車に乗ってる。

キーを回して、メーターが一瞬光る。

それだけで、少し息がつける気がする。

特に理由はない。

どこに行くかも決めてない。

でも、エンジンをかけてる。

そんな夜、ないですか。

目的地を決めるドライブは、便利だ。

ナビがあって、時間も読めて、無駄もない。

でもそれって、ちょっと“正しすぎる”。

目的地を決めないドライブには、正解がない。

遠回りしてもいいし、途中で引き返してもいい。

信号に捕まっても、意味なんて求めなくていい。

ただ、走ってるだけでいい。

それって、普段の生活ではなかなかできないことだと思う。

仕事も、時間も、人間関係も、

全部どこかで「意味」や「成果」を求められる。

でも深夜の高速を、ただ流してるとき、

誰も自分に何も求めてこない。

肩書きも、役割も、ぜんぶ置いてきていい。

ただの“自分”でいられる。

何者にもならなくていい時間が、
たしかに、ここにある。

じゃあ、どうやって楽しむか

ちょっとしたコツがある。

ナビは使わない

あえて迷うくらいでちょうどいい。ある程度知った街で、知らない道に入ったときの、あの感じがいい。

流れのいい道を選ぶ

信号で止まりすぎると、思考が戻ってくる。できるだけ“流れてる道”に乗る。

音楽は1つに絞る

その日の空気に合う1曲。それを繰り返すだけで、世界ができる。

1回だけ、どこかで止まる

コンビニでもいい。コーヒーを買って、少しだけ外に出る。その“区切り”があると、ドライブが記憶に残る。

東京編:こんな走り方もいい

首都高C1を、外回りでただ流す
ビル明かりが流れていくだけで、もう充分。

第三京浜を抜けて、なんとなく横浜へ
目的地じゃなく、“海の方角”があればいい。

環七をひたすら走る
終わらない信号と、終わらない夜。

どれも“目的地”じゃなくて、“状態”を楽しむ道。

ほんの少しだけ、こだわる

この時間をちょっとだけ良くするなら、

ほんの少しの工夫でいい。

好きな香りを車に置く
いつもよりいいコーヒーを買う
音を少しだけ良くする

それだけで、ただの移動が“時間”になる。

どこにも行かなくていい

家に帰る頃には、何も解決してない。

でも、なぜか少しだけ軽くなってる。

どこかに行くためじゃなくて、

ただ走るために走る。

どこにも行かなくていい。

でも、どこへでも行ける。

それが、ドライブの一番いいところだと思う。

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