ランドローバーは2026年7月9日、ディフェンダーの2027年モデルを日本市場向けに発表し、全国の正規販売リテイラーにて同日より受注を開始した。今回のアップデートで最も注目を集めるのは、アーバンとアドベンチャーを融合させた新グレード「VERTEX」の登場だ。さらにDEFENDER 110への6人乗り仕様の追加、そしてアドベンチャー競技を冠した150台限定の特別仕様車と、ディフェンダーファンにとって見逃せないトピックが揃う。価格帯は960万円から2,387万円と幅広く、ディーゼルMHEV・PHEV・高性能V8ガソリンと3種のパワートレインが用意されている。
この記事のポイント
- 新グレード「VERTEX」がデビュー。イエローのブレーキキャリパーや22インチホイールなど専用装備が光る
- DEFENDER 110に新設定の6人乗り仕様は、2列目にキャプテンチェアを採用した2-2-2レイアウト
- 特別仕様車「DEFENDER TROPHY EDITION 2027」は150台限定で最大1,400万円。入手機会は今がチャンス
新グレード「VERTEX」とは何者か
ランドローバーが今回のモデルチェンジで投入した「VERTEX」は、タフラグジュアリーという言葉をそのまま形にしたような新グレードだ。都市での存在感と本格オフロードの実力を両立させる設計思想のもと、専用装備が多数盛り込まれている。
ひと目を引くのが、フロントブレーキキャリパーのイエロー仕上げだ。スポーツカーでよく見られる演出をSUVに採り入れることで、視覚的な強さと高級感を同時に表現している。同じくイエローを採用したリアリカバリーフック(露出型)は、オフロードへの本気度を象徴するアクセントとなる。
エクステリアでは、シャドーアトラスマット仕上げの専用エクステンデッドフロント&リアバンパー、グロスブラックのテールドアスポイラー、そして22インチ「スタイル7030」アロイホイール(ダイヤモンドターンド・サテンダークグレイティンテッド・カルパチアングレイコントラスト)が採用される。さらにボディ同色のロワーボディクラッディングを装着することで、視覚的な重心が下がり、サイドから見たシルエットが伸びやかに演出される。
また、VERTEXのデザインテイストは「エクステンデッドエクステリアパック」のオプション選択を通じて他グレードにも展開できる点が興味深い。グレードを上げずにVERTEXの世界観を纏いたいというニーズにも対応するフレキシブルな設計だ。
価格はDEFENDER 90で1,227万円から、DEFENDER 110・130で各1,497万円・1,650万円となっている(すべてD350エンジン搭載、税込)。

6人乗り仕様の追加で選択肢が広がる
2027年モデルでもう一つ見逃せない変更点が、DEFENDER 110への6人乗り仕様の追加だ。従来の5人乗り・7人乗りに加え、2列目に独立したキャプテンチェアを採用した2-2-2のシートレイアウトが選べるようになった。
キャプテンチェアは横並びのベンチシートに比べ、乗員それぞれのパーソナルスペースが確保されやすい。家族や仲間4〜5人での長距離移動を快適にしたいが、7人乗りほどの定員は必要ないというニーズに応える選択肢として機能する。ハードなアウトドアギアをラゲッジに積みながら、後席の快適性も犠牲にしたくないドライバーにとって、このレイアウトは現実的な解答になり得る。
なお、DEFENDER 130は引き続き最大8人乗りの3列シートを備えており、大人数でのアドベンチャーが必要な場合はそちらが選択肢に入る。ボディサイズ・定員・レイアウトの組み合わせが増えることで、ディフェンダーの選びやすさがさらに向上した形だ。

2027年モデルの細かな進化まとめ
グレード追加や定員変更に加え、2027年モデルには多くの細部アップデートが盛り込まれている。
まず新色の追加だ。「OCTA」向けには「ウールストーングリーン」が設定され、「S」「X-DYNAMIC SE」「X-DYNAMIC HSE」「X」向けには「ナミブオレンジ」が追加された。ナミブオレンジという名称は南アフリカ・ナミブ砂漠沿岸の砂丘にインスパイアされたとのことで、ディフェンダーが持つ冒険のDNAを色名にまで込めるブランドらしいネーミングだ。
外装のカスタマイズ選択肢も広がった。「パタゴニアホワイトマットラップ」が「X」および「VERTEX」でも選択可能となり、プロテクティブフィルムはこれまでのマットに加えグロスも選べるようになった。外装の仕上げにこだわりたいドライバーには歓迎のアップデートだ。
実用アクセサリーとして新たに加わった「テールドアギアキャリア」も要チェック。ディフェンダーロゴ入りのグロスブラック仕上げで、収納容量は最大60リットル、耐荷重12kg。キャンプ道具や撮影機材など、車内に積みきれない荷物をテールドアに外付けできる実用的なアイテムだ。
オプション面ではエクステンデッドエクステリアパック、ブラックエクステリアパック、「S」グレードへの12ウェイ電動フロントシートの追加など、パーソナライズの幅が広がっている。

150台限定の特別仕様車「TROPHY EDITION 2027」
今回の発表と同時に登場した特別仕様車「DEFENDER TROPHY EDITION 2027」は、ランドローバーが展開するアドベンチャー・コンペティション「DEFENDER TROPHY」を記念した第2弾モデルだ。DEFENDER TROPHYは2025年6月にグローバルプロジェクトとして立ち上げられ、日本でも予選が開催された。今秋にはグローバル・ファイナルの開催が予定されているという。
ベースはDEFENDER 110 X-DYNAMIC SE D350で、3.0リッター直列6気筒ディーゼル(MHEV)が搭載される。エクステリアカラーは「ディープサンドグローイエロー」と「サントリーニブラック」の2色展開で、インテリアはエボニーまたはキャラウェイ/エボニーのウィンザーレザーシートから選択できる(ディープサンドグローイエローはエボニーのみ)。
専用装備としてはTROPHY EDITIONボンネット&サイドウィンドウデカール、バッジ、レーザーエッチングのクロスカービームエンドキャップバッジ、イルミネーション機能付きトレッドプレートなどが装着される。日本独自の仕様としてマットプロテクティブフィルム、スライディングパノラミックルーフ、コールドクライメートパック、エアサスペンションパックなども設定されている。
価格と台数配分は以下の通り。マットラップ仕様(14,000,000円)が合計90台で、内訳はディープサンドグローイエロー(マット)30台・サントリーニブラック(マット)エボニー30台・同キャラウェイエボニー30台。グロス仕様(13,400,000円)が合計60台で、サントリーニブラック(グロス)エボニー30台・同キャラウェイエボニー30台。合計150台での限定販売となる。

パワートレインと価格帯を整理する
2027年モデルのパワートレインは3種類が設定されている。
主力となるのは「D350」、3.0リッター直列6気筒INGENIUMターボチャージドディーゼル(MHEV)で、258kW(350PS)・700Nmを発生。90・110・130の各ボディスタイルに対応し、最も幅広いグレード展開を持つ。価格はDEFENDER 110 S D350の960万円から、DEFENDER 130 VERTEXの1,650万円まで。
環境性能も考慮したい場合は「P300e」が選択肢となる。2.0リッター直列4気筒ターボガソリン+105kW電動モーターのPHEVで、システム最高出力は221kW(300PS)・625Nm。現在はDEFENDER 110 X-DYNAMIC HSE P300eの1台のみの設定で、価格は1,255万円だ。
頂点に立つのは「OCTA」に搭載される「P635」。4.4リッターV型8気筒ツインターボガソリン(MHEV)で467kW(635PS)・750Nmという圧倒的なスペックを誇る。DEFENDER 110 OCTA P635が2,234万円、OCTA BLACKが2,387万円という価格設定は、もはや超高級SUVの領域だ。
なお、すべての価格は税込の参考価格であり、保険料・登録費用・リサイクル料金などは別途必要となる。

DEFENDER 2027年モデル ラインアップ・価格
| モデル名 | メーカー希望小売価格(消費税込) |
|---|---|
| D350|3.0L 直列6気筒ディーゼル INGENIUM ターボ(MHEV) 258kW(350PS)/700Nm | |
| DEFENDER 90 X-DYNAMIC HSE D350 | 10,700,000円 |
| DEFENDER 90 VERTEX D350 | 12,270,000円 |
| DEFENDER 110 S D350 | 9,600,000円 |
| DEFENDER 110 X-DYNAMIC SE D350 | 10,800,000円 |
| DEFENDER 110 X-DYNAMIC HSE D350 | 11,520,000円 |
| DEFENDER 110 X D350 | 14,970,000円 |
| DEFENDER 110 VERTEX D350 | 14,970,000円 |
| DEFENDER 110 HARD TOP X-DYNAMIC SE D350 | 10,490,000円 |
| DEFENDER 130 X D350 | 16,500,000円 |
| DEFENDER 130 VERTEX D350 | 16,500,000円 |
| DEFENDER 130 OUTBOUND D350 | 13,280,000円 |
| P300e|2.0L 直列4気筒ガソリン+105kW電動モーター(PHEV) 221kW(300PS)/625Nm | |
| DEFENDER 110 X-DYNAMIC HSE P300e | 12,550,000円 |
| P635|4.4L V型8気筒ツインターボガソリン(MHEV) 467kW(635PS)/750Nm | |
| DEFENDER 110 OCTA P635 | 22,340,000円 |
| DEFENDER 110 OCTA BLACK P635 | 23,870,000円 |
※メーカー希望小売価格(消費税込)は参考価格で、保険料・消費税を除く税金・登録費用・付属品・リサイクル料金等は含みません。
DEFENDER TROPHY EDITION 2027(限定150台)価格・台数
| エクステリアカラー | シート/インテリア | 台数 | 特別価格(消費税込) |
|---|---|---|---|
| ディープサンドグローイエロー(マット) | エボニーウィンザーレザー(エボニー) | 30台 | 14,000,000円 |
| サントリーニブラック(マット) | エボニーウィンザーレザー(エボニー) | 30台 | |
| サントリーニブラック(マット) | キャラウェイ/エボニーウィンザーレザー | 30台 | |
| サントリーニブラック(グロス) | エボニーウィンザーレザー(エボニー) | 30台 | 13,400,000円 |
| サントリーニブラック(グロス) | キャラウェイ/エボニーウィンザーレザー | 30台 |
※ベースは「DEFENDER 110 X-DYNAMIC SE D350」(グローバル統一仕様)。合計150台限定。マットプロテクティブフィルムやエアサスペンションパックなど日本独自設定の装備を多数採用。ディープサンドグローイエローはエボニーインテリアのみ。特別メーカー希望小売価格(消費税込)は参考価格です。
Roadly編集部コメント
ディフェンダー2027年モデルで最も印象的なのは、VERTEXというグレードの存在感だ。ヘビーデューティなアウトドアSUVでありながら、イエローのブレーキキャリパーやダイヤモンドターンドホイールといった「見せる」装備を前面に出してきた。これはランドローバーが都市型の富裕層にもアピールする狙いがあるとみられ、メルセデスG-クラスのような高級オフローダーを意識した布石とも読み取れる。6人乗り仕様の追加はファミリー層への訴求力を高め、ディフェンダーのユーザー層をさらに広げる可能性がある。150台の特別仕様車については希少性が高く、ディフェンダーTROPHYという競技との連動により「乗って楽しむ」文化を根付かせようとするブランドの意図も見える。本格オフロードとラグジュアリーを本気で両立させたい人には、現行SUV市場でも際立つ選択肢だ。
ディフェンダー2027年モデルは新グレード・新シートレイアウト・限定車と、購買意欲を高める要素がこれ以上なく揃っている。特にVERTEXと6人乗り仕様は実車での確認を急ぎたい。Roadlyでは今後も追加情報があれば随時お届けする予定だ。
情報源・出典
- 情報源:Land Rover 公式(日本)
- プレスリリースタイトル:「DEFENDER」2027年モデル 2026年7月9日(木)より受注開始 タフラグジュアリーを追求した新グレード「VERTEX」や6人乗り仕様を追加導入 特別仕様車「DEFENDER TROPHY EDITION 2027」を150台限定で用意
- プレスリリースURL:https://pr.jlrj.jp/articles/a236a81b-9a6d-464a-816e-1526080c131a
本記事は上記のメーカー公式プレスリリースを情報源として、Roadly編集部が事実情報を再構成・独自視点で執筆した解説記事です。プレスリリースの文章・構成・画像を複製したものではありません。詳細は上記リンクよりご確認ください。
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