独自のコーチビルドスタイルで国内外のカーファンを魅了し続ける光岡自動車が、次世代モデルのティザーを公開した。公開されたのはペンシルスケッチ1枚。それでも、丸目ヘッドライトや彫刻的なリアフェンダー、往年のアメリカンスポーツカーを思わせるサイドギルなど、見どころは詰まっている。海外メディアのCarscoopsが報じたところによると、このモデルは2シーターロードスターとして今年11月に正式デビューが予定されており、ベースプラットフォームにはマツダMX-5が採用される可能性が高いという。ロックスターやヒミコで培ったノウハウが、どのような形で昇華されるのか、光岡の新作から目が離せない。
この記事のポイント
- 光岡自動車が新型2シーターロードスターのティザースケッチを公式公開、2026年11月デビュー予定
- マツダMX-5(NDプラットフォーム)をベースとする可能性が高く、自然吸気2.0Lエンジンを搭載か
- 7月〜9月に追加ティザーを順次公開予定、日本市場向け限定生産モデルになるとみられる
1枚のスケッチが語るもの
光岡自動車が公式SNSで公開したティザースケッチには、丸みを帯びた円形ヘッドライト、存在感のある大型グリル、ボディサイドに刻まれたギル状のエアアウトレットが描かれている。リアに向かって流れるフェンダーラインはドロップテール風に処理されており、フロントのシャープなスプリッター、サイドスカート、そしてリアディフューザーらしきパーツのシルエットも確認できる。
スケッチに署名しているのは、光岡の代表作「ヒミコ」と「ロックスター」を手掛けた自動車デザイナーの青木孝憲氏だ。氏の作風にある「現代技術と往年のクラシカルな美学を融合させる」アプローチが、このニューモデルにも色濃く反映されていることは間違いないだろう。
ひとつの白黒スケッチから、これほど多くの「らしさ」を読み取れる。そこに光岡デザインの底力がある。

MX-5ベース説の根拠
光岡自動車の製品ラインアップは、既存量産車のプラットフォームを活用したコーチビルドモデルが中心だ。2シーターロードスターという車格とシルエットの比率から、多くの自動車メディアがマツダMX-5(NDプラットフォーム)をベースとする可能性を指摘している。
その根拠として挙げられるのが過去の実績だ。2018年にデビューした「ロックスター」はC2コルベットを彷彿とさせるスタイリングをMX-5 NDに被せた意欲作であり、「ヒミコ」もMX-5(NCまたはND)の骨格を活用している。今回のスケッチに見えるプロポーションもそれらと共通するボリューム感を持っており、同系列の可能性は十分にある。
もしMX-5 NDプラットフォームを採用するとすれば、パワートレインは自然吸気2.0リッター直列4気筒エンジン(出力181hp/135kW)が軸になるとみられる。トランスミッションは6速マニュアルまたは6速オートマチックの選択制で、駆動方式はFRとなる公算が大きい。なお、これらはあくまで現時点での推測であり、正式発表までは確定情報とは言えない。
ロックスターから続く系譜
光岡自動車は1994年に日本で初めてコーチビルドメーカーとして自動車製造の認可を取得した異色の存在だ。「既存の工業製品に個性を宿す」という哲学のもと、ヒミコ、ロックスター、そして自社開発スーパーカー「オロチ」など、唯一無二のモデルを世に送り出してきた。
今回のモデルは、そのロックスターの後継的な位置づけになると考えられている。ロックスターは1950年代後半のC2コルベットをオマージュしたデザインで国内外のクラシックカーファンを魅了し、限定生産ながら大きな反響を呼んだ。新型ではC1コルベットを想起させるサイドギルのデザインが採用されているとみられることから、引き続きアメリカンクラシックからインスピレーションを得ている可能性がある。
公式発表によると、今後数カ月にわたり7月・8月・9月と段階的に追加ティザーが公開され、11月の正式発表へと続くスケジュールが組まれている。光岡はこのモデルを「光岡のアイデンティティの楽しくエキサイティングな原点」と表現しており、ブランドの核心に迫る一台になるとアピールしている。
発表までのスケジュール概要
2026年6月4日:第1弾ティザー画像を公開
2026年7月:第2弾公開予定
2026年8月:第3弾公開予定
2026年9月:第4弾公開予定
2026年11月:正式発表
日本市場限定になるとみられる背景
光岡自動車のモデルは基本的に日本国内向けの少量生産が中心であり、今回のロードスターも同様のアプローチになる可能性が高い。価格帯や生産台数はまだ明らかにされていないが、過去のモデルを参考にすると、ベース車両を大幅に上回るプレミアム価格が設定されることが予想される。
光岡のモデルを手にするということは、スペックや価格対性能比を超えたところで「唯一性」に価値を見出すことを意味する。量産車では絶対に得られない「自分だけの1台」という感覚、それこそが光岡の存在理由であり、コアなファンを惹きつけてやまない理由でもある。
今後のティザー情報は光岡自動車の公式SNSおよび専用ウェブサイトで順次公開される予定だ。11月の正式発表に向けて、情報収集を続けておきたい。
Roadly編集部コメント
正直なところ、光岡のモデルは毎回「好きか嫌いかはっきり分かれる」デザインだと思う。それでも、このティザースケッチを見たときに思わず前のめりになってしまったのは確かだ。丸目ライトとドロップテールの組み合わせ、そしてサイドのギルライン。あの時代のアメリカンスポーツカーへのオマージュをここまで真剣にやっているメーカーは、今の時代ほとんどいない。MX-5をベースにするとすれば、FRレイアウトと6速MTの組み合わせはそのまま活きてくる。ドライビングの楽しさはベース車譲り、見た目は唯一無二。そんな一台が欲しいと思っているクラシックカー好きにとって、11月の発表は見逃せないイベントになりそうだ。
光岡自動車の新型レトロロードスターは、2026年11月のデビューに向けて情報が段階的に解禁される。7月からの追加ティザーとともに、その全貌が少しずつ明らかになるはずだ。続報を楽しみに待ちたい。
情報源・出典
- 媒体:Carscoops(INTL)
- 元記事タイトル:Mitsuoka Teases Mysterious New Retro Roadster | Carscoops
- 元記事URL:https://www.carscoops.com/2026/06/mitsuoka-teases-mysterious-new-retro-roadster/
本記事は上記の海外メディア記事を情報源として、Roadly編集部が事実情報を再構成・独自視点で執筆した解説記事です。元記事の文章・構成・画像を複製したものではありません。詳細な原文は上記リンクよりご確認ください。
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