ラグジュアリーSUVの頂点に位置するレンジローバーが、2027年モデルへとアップデートされた。ランドローバー・ジャパン公式が発表したところによると、受注開始は2026年5月20日(水)から。最大の注目は、新設された最上位グレード「SV ULTRA」の存在だ。乗用車として世界で初めて静電型スピーカーを採用したオーディオシステムを搭載し、移動空間をコンサートホールへと変えるという。スペックや質感、最新テクノロジーにこだわるドライバーにとって、見逃せないモデルチェンジとなっている。
この記事のポイント
- 2026年5月20日より2027年モデルの受注がスタート。新最上位グレード「SV ULTRA」が初登場
- 乗用車世界初となる静電型スピーカー「SVエレクトロスタティックサウンド」をオプション設定
- 専用色「チタンシルバー(グロスフィニッシュ)」や持続可能素材を用いたインテリアで唯一無二の存在感を演出
「SV ULTRA」とはどんなグレードか
ランドローバー公式の発表によれば、「SV ULTRA」はレンジローバーブランドにおいてこれまでにない水準のラグジュアリーと個性を追求した新グレードだ。エクステリアには同グレード専用色となる「チタンシルバー(グロスフィニッシュ)」が採用されており、本物のアルミニウムフレークを配合した先進の塗装技術によって、虹色に輝く鏡面光沢と深みのある艶を実現している。
シルバークロームのアクセントと、サテンプラチナアトラスのインサートを組み合わせた23インチ鍛造アロイホイール(スタイル1077)が足元を引き締め、SUVらしからぬ彫刻的なフォルムを完成させている。
インテリアに目を向けると、「オーキッドホワイト」と「シンダーグレイ」のデュオトーンによるUltrafabrics™シートが採用されており、精巧なモザイク調パーフォレーションとレーザーエッチングが施されている。パネル素材にはサステナブルなラタンウッドが使用され、近年ラグジュアリーブランドが重視するサステナビリティへの配慮も随所に感じられる仕上がりとなっている。

世界初、静電型スピーカーが車内空間を変える
今回の2027年モデルで最も革新的なトピックが、WARWICK ACOUSTICS社との共同開発による「SVエレクトロスタティックサウンド(静電型スピーカー)」だ。ランドローバー公式は、これが乗用車として世界で初めての採用例であると発表している(オプション設定)。
静電型スピーカーは、一般的な磁気コイル型スピーカーとは異なる仕組みで音を発生させるため、音の歪みが非常に小さいという物理的な特性を持つ。その結果として、実際のスピーカー位置よりも遠方から音が届くような広がり感が生まれ、車内空間をより広く感じさせる効果があるとされている。
さらに、ランドローバー公式が発表した内容によれば、「ボディ&ソウルシート(BASS)」と呼ばれる次世代型の振動音響テクノロジーをシートに組み込み、各乗員の足元フロアマットの下にはトランスデューサーを4基配置する「センサリーフロア」も搭載。触覚を含めたフルボディオーディオ体験を提供するという。音楽をただ「聴く」ではなく、全身で「感じる」体験設計は、移動手段としてではなく、プライベートな音楽空間としてクルマを使いたいドライバーのニーズに応えるものだ。

他グレードにも手が加えられた2027年モデル
「SV ULTRA」の新設がメインの話題となる一方、ランドローバー公式の発表によれば、その他のグレードにも着実なアップデートが施されている。
まず、人気の高いエクステリアカラー「サンライズカッパー(グロスフィニッシュ)」が、「SE」「HSE」「AUTOBIOGRAPHY」グレードでも選択できるようになった。従来は限られたグレードにしか設定されていなかった色味が、より幅広いユーザーに開放された形だ。
ホイールセンターキャップのデザインも変更されており、レンジローバーのモノグラムロゴをあしらった新デザインに刷新されている。細部にまでブランドアイデンティティを込める姿勢は、ラグジュアリーブランドならではのこだわりといえる。
また、「SV」(SWB)グレードにはボディ&ソウルシートがフロントシートへ標準装備されるほか、全グレードで「ドライバーアテンションモニター」および「ドライバーモニタリング&レスポンス」がオプション提供される。安全技術の拡充も着実に進んでいる。

ラインナップとパワートレインの構成
2027年モデルのラインナップは、パワートレインの多様性においても充実している。ランドローバー公式の発表をもとに整理すると、大きく3種類のエンジンが用意されている。
ひとつ目は3.0リッター直列6気筒INGENIUMターボチャージドディーゼルエンジン(MHEV)で、「HSE D350(LWB/7シート)」に搭載される。長距離移動での燃費効率を重視するドライバーに適したパワートレインだ。
ふたつ目は、3.0リッター直列6気筒INGENIUMターボチャージドガソリンエンジンに105kWの電動モーターを組み合わせたPHEV仕様で、「AUTOBIOGRAPHY P550e(SWB)」に採用。電動走行での静粛性とガソリンエンジンの余裕ある出力を両立する構成だ。
最上位の動力系となるのが4.4リッターV型8気筒ツインスクロールターボチャージドガソリンエンジン(MHEV)で、「AUTOBIOGRAPHY P530」の各ボディサイズや、「SV BLACK P615」「SV ULTRA P615」に搭載される。P615という数字が示す通り、615psを発生させるパワーユニットは、このクラスのSUVとしても圧倒的なスペックを誇る。

ラインナップとメーカー希望小売価格(消費税込)
新型「RANGE ROVER」2027年モデルは4種のパワートレインに全18グレードを設定。価格はSE D350の19,970,000円から、頂点に立つSV ULTRA(LWB)の40,040,000円までと幅広い。
| グレード | 価格 |
|---|---|
| 3.0L 直6 ディーゼルターボ(MHEV)/258kW・350PS/700Nm | |
| SE D350(SWB) | 19,970,000円 |
| HSE D350(SWB) | 21,510,000円 |
| HSE D350(LWB) | 21,900,000円 |
| HSE D350(LWB / 7シート) | 22,280,000円 |
| AUTOBIOGRAPHY D350(SWB) | 24,030,000円 |
| 3.0L 直6 ガソリンターボ+105kW電動モーター(PHEV)/404kW・550PS/800Nm | |
| SE P550e(SWB) | 22,890,000円 |
| HSE P550e(SWB) | 24,160,000円 |
| AUTOBIOGRAPHY P550e(SWB) | 26,670,000円 |
| SV P550e(SWB) | 30,600,000円 |
| 4.4L V8 ツインスクロールターボ(MHEV)/390kW・530PS/750Nm | |
| AUTOBIOGRAPHY P530(SWB) | 26,380,000円 |
| AUTOBIOGRAPHY P530(LWB) | 27,660,000円 |
| AUTOBIOGRAPHY P530(LWB / 7シート) | 27,220,000円 |
| 4.4L V8 ツインスクロールターボ(MHEV)/452kW・615PS/750Nm | |
| SV P615(SWB) | 31,240,000円 |
| SV P615(LWB) | 35,700,000円 |
| SV BLACK P615(SWB) | 33,440,000円 |
| SV BLACK P615(LWB) | 37,400,000円 |
| SV ULTRA P615(SWB) | 36,070,000円 |
| SV ULTRA P615(LWB) | 40,040,000円 |
Roadly編集部コメント
レンジローバー2027年モデルで特に気になるのは、やはり「SVエレクトロスタティックサウンド」の存在だ。静電型スピーカーはホームオーディオの世界では音質面で高い評価を受けてきたが、それを走行振動や温度変化が伴う車内環境に実装するには相当な技術的ハードルがあったはず。WARWICK ACOUSTICSというイギリスのオーディオ専業ブランドとの協業がその壁を越えた形だ。マセラティのソヌス・ファベール、ベントレーのナイム、ポルシェのブルメスターなど、高級車とオーディオブランドの協業は珍しくないが、「静電型」というカテゴリーを持ち込んだのはレンジローバーが初めてとなる。長距離の移動を贅沢な音楽体験に変えたいドライバー、とりわけクラシックやジャズなど音の解像度を重視するリスナーには刺さる仕様ではないだろうか。
レンジローバー2027年モデルは、世界初の静電型スピーカー搭載という技術的革新と、徹底したクラフトマンシップを融合させた一台に仕上がっている。詳細なオプション価格や試乗インプレッションなど、続報にも注目していきたい。
情報源・出典
- 情報源:Land Rover 公式(日本)
- プレスリリースタイトル:「RANGE ROVER」2027年モデルを2026年5月20日(水)より受注開始
- プレスリリースURL:https://pr.jlrj.jp/articles/a1ac242f-d12a-4b2d-841f-5320c6807b8e
本記事は上記のメーカー公式プレスリリースを情報源として、Roadly編集部が事実情報を再構成・独自視点で執筆した解説記事です。プレスリリースの文章・構成・画像を複製したものではありません。詳細は上記リンクよりご確認ください。
※本記事は情報提供を目的とした解説であり、商品・サービスの購入や投資判断を推奨するものではありません。スペック・価格・発売時期等は変更される場合があります。