夕方が、長くなった。
COLUMN コラム

夕方が、長くなった。

仕事を終えて車に乗ると、まだ明るい。
4月までは、もう暗かったはずの時間。
1年でいちばん、夕方が伸びていく短い時期の話を、少しだけ。

2026.05.12 3 MIN READ

仕事を終えて、車に乗る。

まだ、明るい。

4月までは、もう暗かったはずなのに。

仕事帰りの空が、まだ青いままの時間が、少しずつ、長くなっている。

そんな夕方、来てませんか。

冬のあいだ、夕方は短かった。17時にはもう、街灯がついていた。仕事帰りは、いつも夜だった。

それが、いつの間にか、変わっている。

18時を過ぎても、まだ空が青い。信号待ちのあいだに、ふと気づく。夏に、近づいている。

夕方の渋滞が、嫌じゃなくなる

普段なら、うんざりするはずの渋滞。それが、いまは少し違う。

同じ道、同じ時間。冬の渋滞と、いまの渋滞では、気持ちがぜんぜん違う。

空が、まだ明るいから。

冬は、止まっているあいだも、外は暗い。テールランプの赤い列が、ずっと続いている。早く家に帰りたい、それだけだった。

いまは、その赤い光の向こうに、まだ青がある。止まっていても、なんだか、許せる。

渋滞が嬉しくなるわけじゃない。でも、嫌じゃなくなる。それだけで、平日が少し変わる気がする。

車の中で、
伸びていく季節がある。

ほんの少しだけ、こだわる

この時間を、もう少し気持ちよくするなら、ほんの少しの工夫でいい。

サングラスを車に置いておく
夕方の西日は、思ったよりまぶしい。
帰り道を、ちょっとだけ遠回りする
5分でいい。
少しテンポのある曲を、選んでみる

それだけで、ただの帰り道が、“夕方の帰り道”に変わる。

夏に向かう、ということ

夕方が長くなる、ということは、夏が、近づいているということだと思う。

そのうち、19時でもまだ明るくなる。20時で、ようやく日が落ちる。エアコンを、つけはじめる。

でも、いまはまだ、その手前にいる。

仕事帰りに、空がまだ青い時間。

冬よりは長くて、夏よりは短い。

1年でいちばん、夕方が伸びていく時期。

それを車の中から感じられるのは、ほんの数週間のことなのかもしれない。

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R.
Roadlyのコラム連載。車と道と、その間にある時間について、R.が気ままに綴ります。
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